アート・インタラクティヴ東京連続作家紹介第11回 小河朋司展 作家の言葉

optical-limit シリーズ

作品の反射した色彩は光そのもので、近づくと形象は見えにくくなり、ある距離に離れる事により形象が浮かび上がる。それは網膜を刺激する作品。例えば『月』を眺める時のような。月は世界各地で、ウサギやカニ、読書をする女の人など、見立てられた物語は多い。作品の二重になった構造は、表面と反射した色彩を視覚的に絡めながら、見る事から観る事へ、感覚を誘ってくれるのである。
色彩は現実空間の中で『新しい月』となって浮遊する。何が現れるか?もしかしたら、ウサギが現れるかもしれないし、あなたの中に眠っている何かがみえるかもしれない。そして、色彩とイメージは時空の間で現象を発し続ける。あたかも水面に映りこんで浮かんだ月のように、それはそこにはないけれど、確かに、そこにある。