眼で見る形を越えて!
三澤憲司
私が彫刻家で仕事をしている理由は、形あるものに魂や霊的なモノを封印したり、内在させる能力に感動しているからに違いない。
今回の作品群の木や石といった無機的な素材(ここで使う木は、朽ちた何の使い物にならないようなモノです)に有機的なイメージをはめこむことは、素材の表面にあらわれる形になる。それらが一般的には御神体であったり、守神であったり、道祖神、御鏡といった物であるのだが、彫刻作品群が単体として光り出す時、それらの形の美や構造ではなく、眼で見て感じられるモノでもなく、心で感じられるモノこそがそれらの意味する物である。
今の私にとっては、形を見ることではなく、形の中に感じられる何かを彫刻という行為を通して浮かびあがらせることが出来るかどうかである。